2015/05/22放送 ご高齢の患者様に対するユニットケアの取組み

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おはようございます

今回は、五色台病院の1病棟で看護師をなさっている北岡忠義(きたおか ただよし)さんと安井美子(やすい よしこ)さんにお話をお伺いしました。

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(写真左)安井さん(右)北岡さん

以前当番組で、五色台病院の新しい取組みとして、
家庭的で日常生活に近い環境を院内に取り入れることで、
患者様のココロにより深く寄り添う「ユニットケア」についてご紹介しました。

(2014年9月12日放送分)
http://fm815.com/b_seiten/2014/09/post-10.html

(2014年9月26日放送分)
http://fm815.com/b_seiten/2014/09/20140926.html

その際の放送では、認知症&精神疾患の慢性期の患者さんが入院している3病棟の様子についてお伝えしましたが、今回は、より重度でご高齢の患者様が多い1病棟における、ユニットケアの取組みについて、お話を伺っております。

放送内容を、YouTubeで聴くことができます(^^)
ココロに効くラジオ 本日も晴天ナリ 2015_05_22
http://www.youtube.com/watch?v=9xoU0LNnlEs

2年前に1病棟の中で「ユニットケア」を取り入れることになり抜擢されたお二人。
以前にも4年程同じ病棟でお仕事された経験があり、息もぴったり
名コンビで現在ご活躍されていらっしゃいます

「良くも悪くも良いコンビですよー(笑)」と和やかに始まりました。

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それでは、番組の内容をご確認ください。

Q:1病棟では、寝たきりの方や車いすを利用されている方が多いとお伺いしましたが、その中でもユニットケアは効果的なんでしょうか?また、どのようにユニットケアを進められているのかを教えてください。

A:(北岡さん)私も正直、最初はご高齢の方が多く寝たきりの方や車いすを利用されている方が多い中でユニットケアは効果的なのか?と、ものすごく自問自答しました。でも、取り入れてみると、ユニットケアにもいろんな要素があり、たくさんレクリエーションを取り入れる事もユニットケアですが、そうではなく、少しでも患者さんに寄り添い患者さんのお部屋でいつもスタッフが一緒にいて、看護記録を書くにもこれまでのようにナースステーションに戻り看護記録を書くのではなく、患者さまの近くで書く事だけでも充分なユニットケアとしての要素を満たしてるんじゃないかな。とユニットケアに取り組み始めてしばらくして少しずつ分かってきました。

 

Q:実際にどのような工夫をなさっているんですか?

A:(安井さん)できるだけ患者さんのところへ行って声をかけるようにしています。

 声をかける事で安心感が生まれます。ただ横をぼーっと通り過ぎるのではなくて、「おはようございます。」と声をかける。顔と顔がつくぐらいの中で患者さんの表情をみると言う事を第一にしています。

 

Q:ユニットケアを始めて2年と少し、患者さんに変化はありましたか?

A:(北岡さん)以前、私が初めて1病棟へ行った時は、スタッフが患者さんに名前で呼ばれる事がほぼ無かったと思うんですが、ユニットケアを始めスタッフがユニットに就くようになってからは、「患者さんが名前で呼んでくれた。」というスタッフも増え、「◯◯さん、今日は休みじゃないの?」なんて、スタッフへ声をかけてくれるようになったりと、まさに近くにいる効果なんじゃないかなーっと感じます。

  (安井さん)患者さんの表情が変わったように思います。声がけしなくてでも、そばに立って顔を覗き込んだだけでも、目が立っている方へ動いたり、表情がやわらかくなったりします。また、話しかけると片言でも声をだそうとしてくれるようになりました。また、そばにいるから、スタッフもそういった変化に気付けるようになったと思います。

 

Q:ユニットケアというのは、ユニットごと(グループごと)にスタッフさんは決まっているんですか?

A:(北岡さん)原則には、各ユニットでそれぞれ同じスタッフが関わるようになっています。

 

Q:ご家族さんの変化はいかがですか?

A:(北岡さん)ユニットケアを始めるまでは、ご家族さんが来られても荷物だけを置いて帰られる方が多かったですが、ユニットケアを始めてからは、荷物を持って来られたご家族さんが椅子に腰掛け一緒に話したり、おやつを食べて帰られる方も少しずつ増えて来ている現状です。

  (安井さん)患者さんの情報をできるだけご家族さんにお伝えする様にしています。具合の悪い事もすぐに電話でお伝えしますが、良い事(良い様に変化した事)をできるだけご家族に伝えてあげるようにする。

 ご家族さんが患者さんとここに来た時は、もう家で看られないと大変な想いで来られていると思うので、「こんな風に変わりましたよ。」と、できるだけ良い様に変化した事をお伝えしてあげる。そうするとご家族さんも「良かったです。」と言って帰る。そうした想いで帰った足が次の一歩に繋がって病院へ来る距離が縮まるんじゃないかなと。できるだけ空いた時間に患者さんに会いに来て欲しいと思うので、なるべく良い事を伝えるようにしています。

 

と、お話して下さいました

これまで、ユニットケアと言うのは各患者さんの趣味嗜好に近い環境で、よりくつろげる空間作りとばかり思っていましたが、そうではなく患者さんにどう寄り添い過ごすのか。それこそが、ユニットケアの本質なのだと言う事を教えてもらいました。

次回は6月12日(金曜日)。
次は「高齢化社会」がテーマだとか…。
どんな話が伺えるのか、今から楽しみです
その他、みなさんが聞きたいテーマや質問などがあれば、気軽に番組までお寄せください。
よろしくお願い致します。

 

それでは、今日はこのへんで

今日もみなさまにとって晴れやかな1日となりますよーに

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このページは、津川 明美が2015年5月22日 09:18に書いたブログ記事です。

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